子どもの視力について
子どもの場合、周りが見えづらくても慣れてしまい、普段の生活で視力の低下を自覚することが難しい場合があります。子どもが学校で受診した視力検査の結果を見て、初めて我が子の視力低下に気づく保護者の方も多いのではないでしょうか。
視力1.0未満の子どもは年々増加しています。学校保健統計調査報告書(厚生労働省)によると、視力1.0未満の幼稚園児は、平成21年は24.87%だったのに対し、令和元年には26.07%。小学生では、平成21年の29.71%に対し、令和元年には34.57%。中学生では、平成21年が52.54%に対し、令和元年には57.47%となっています。小学生と中学生に関しては、視力1.0未満の割合は過去最大とのことです。
視力の低下に気が付かないまま生活をしていると、授業中、黒板の字が見えず、学力の低下に繋がる恐れがあります。家庭でできる簡単な視力検査の方法を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
まず、壁かけカレンダー(曜日や日にちの文字の大きさが2㎝~3㎝のもの)を用意します。2m~3m離れたところから、左目を手で隠して右目だけで見てみます。しっかり見えているか、声に出して確認しましょう。今度は右目を隠して、左目で同じように文字を見てみます。読めない字があったり、目を細めたりしている場合は近視の進行が考えられます。眼科を受診し、眼鏡の作成を検討しましょう。