知っておきたい!疲れ目の本当の原因と対策とは?③
疲れ目には必ずそれを引き起こす「原因」があります。
この因果関係を見据えて対処をするのが効果的な結果に繋がると思います。
以下に代表的な疲れ目原因と対処について簡単に整理してみました。
1.眼鏡の加工・調整誤差による疲れ目
メガネレンズを加工・調整する際には、瞳孔中心の位置をキチンと考慮して作製をします。
遠近両用レンズや中近両用レンズであればなおさらです。
最近では、レンズ加工機械の精度が高くなっているので瞳孔距離ズレは減りましたが、前述した不同視の場合の適切レイアウトがされていない様なケースでは疲れ目となります。
そして一番多いのが、不適切なフィッティングです。
納品時点では適切なアイポイントを維持していても、使用している間に曲がったりすることは多々あります。これでは正確なレイアウトで作成した意味がなくなってしまいます。特に斜めに傾いた状態は最悪となります。
対策としては、定期的に眼鏡専門店での再調整ということになります。
2.パソコン、スマホ等の光源を見て発生する疲れ目
健常な方でも発光するモノを長時間見るのは疲れ目になりやすいものです。
さらに、遠視や乱視、老眼等もあるようであれば、一段と疲れやすくなります。
ここではパソコンを中心に疲れ目対策を説明します。
まず、発光するモノを長時間見ること自体が疲れ目の原因となります。
定期的な休息が必要です。
(休息中にスマホを見ていたのでは意味がないのでご注意下さい。)
光線予防としては、青色光線を軽減するコーティングやカラーを付ける方法があります。ピント合わせという観点であれば、パソコン画面までの距離を勘案して調節バランス、視線バランスを整えるという方法もあります。
また人間工学的には、姿勢の改善が求められます。
ヒトの眼は、長時間正面を見続けるのは苦手です。
その面からもデスクトップ型よりはノート型の方が、下方視線になるので良いと言えます。デスクトップ型の方は、椅子を高くして視線を正面から下方気味に改善されると良いと思います。グレアというモノもあります。
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“グレア(glare、眩輝『げんき』、眩惑『げんわく』)とは、不快感や物の見えづらさを生じさせるような「まぶしさ」のことをいう。 ある光の状態がグレアとなりうるか否かは、周辺の総合的な環境と個々人の生理的状態で決まる。 光源とその周辺との明るさのバランスや、直接光・間接光の別、視線の方向と光源のなす角度などにも依存する。 ”
参照 https://ja.wikipedia.org/wiki/グレア
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意外と意識されていませんが、パソコン画面に天井照明が映りこんでいるとグレアというまぶしさの原因にもなります。
代表的な疲れ目原因と対策について整理をしてみました。
結局は、信頼できる眼鏡店に行くことが一番なのだと思います。
疲れ目愁訴は、相手にキチンと伝えることが大切な手かがりとなります。
出来れば、「いつ発生したのか」「強度は」「日差変動は」「単眼性か両眼性か」「遠方か近方か」「他の複合症状は」などを自分で書き留めておくと良いと思います。