初めての老眼鏡の選び方
老眼鏡には、+1.00、+2.00、+3.00などの度数があります。初めて老眼鏡を選ぶ方は、どの度数を購入したらいいのか迷ってしまいますよね。目安として、40歳~45歳は+1.00、46歳~50歳は+1.50、51歳~55歳は+2.00、56歳~60歳は+2.50、61歳以上は+3.00を選ぶと良いとされています。
上記の度数を選べば、スマートフォンの文字などは問題なく読める場合が多いでしょう。さらに、より細かい作業を行いたいとき、例えば針仕事などを行う場合は、目安よりも一段階大きい度数の老眼鏡も持っていると便利かもしれません。
コンタクトレンズを装用している場合は、その上から老眼鏡をかけることもできます。
また、老眼鏡を使うことのメリットは、良好な近方視力が得られるということだけではありません。目の負担が軽くなるために、目の疲れや痛み、頭痛、肩こりなどの症状も改善されることが期待できます。
老眼鏡は100円均一でも購入できます。しかし、一度は眼鏡店や眼科で相談し、視力検査をしてもらうことをお勧めします。近くの文字がぼけてしまう原因は老眼だけはなく、乱視の可能性もあるからです。乱視というのは近くも遠くもピントが合わず、二重になってしまう症状のことです。乱視の症状を老眼と勘違いしてしまう人もまれにいます。もし乱視があるならば、老眼だけでなく乱視も矯正できる眼鏡がお勧めです。
眼鏡店にはフレームもおしゃれものが多いので、お気に入りの一本をぜひ作ってみてください。
「スマホ老眼」とは
「スマホ老眼」という言葉を聞いたことはありますか?
スマートフォンの使い方について、以下のチェックリストがほとんど当てはまる方は、スマホ老眼予備軍かもしれません。
- 1日2時間以上使っている
- 朝起きたら欠かさず見る
- 電車での通勤、通学時にチェックする
- 寝る直前まで使用する
- 暇な時間はいつも見ている
スマホ老眼とは、老眼と同じく、目のピント調節をスムーズにできない状態をいいます。老眼は、加齢とともに目の奥にある水晶体から弾力が失われていくことが原因で起こります。一方、スマホ老眼は、目の酷使により、水晶体を動かす毛様体筋が凝り固まることが原因で起こります。スマホの使用時間が長くなりがちな若者の間で多く見られています。そのほとんどが一時的なものですが、繰り返すうちに重篤になる場合がありますので、気をつけなくてはなりません。
小さな画面の小さな文字を、ずっと近距離で凝視することになるスマホ使用は、目に大きな負担がかかっています。また、スマホはいつでも手軽に持ち運べるため、使用時間が長くなりすぎることにも注意が必要です。
スマホと上手に付き合うためのポイントは、まず使用時間を減らすことが大切です。ときどき意識的に遠くを見て、目を休ませると良いでしょう。また、画面との距離は40cm以上離すようにしましょう。
さらに、スマホ使用時には、ブルーライトカット機能のある眼鏡や、老眼鏡を使用することで、目の負担を軽減することができます。
濃い色のレンズは危険?大切な目を守るための安全なサングラスの選び方
サングラスを選ぶ際に、よくある勘違いが「レンズの色が濃い方が紫外線を防ぐ」というもの。
濃い色のレンズは眩しさを軽減してくれそうなイメージがありますが、色が濃いだけでは紫外線カット効果は得られません。それどころか、通常時よりも多くの紫外線を目に取り込む原因となってしまうので注意が必要です。
人間の目は、暗い場所に行くと瞳孔と呼ばれる瞳の中心部の穴を開き、より多くの光を取り込もうとする構造になっています。そのため、濃い色のサングラスをかけると、視界が暗くなり、瞳孔が大きく開いてしまいます。その結果、目に多くの紫外線を取り込んでしまうのです。
紫外線は目にとって有害なもの。できるだけ紫外線の目への侵入を防ぎたいものですね。そこで、目を守るためのサングラス選びでまず注目すべきは「紫外線透過率」です。紫外線カット効果のあるサングラスには必ず記載があり、「紫外線透過率」の数字が小さければ小さいほど、紫外線をカットしてくれる効果があります。「紫外線(UV)カット率」と記載されている場合には、数字が100%に近いほど効果は高くなります。
安いファッション用のサングラスには紫外線カット効果がないものもあるので、選ぶ際には注意しましょう。
これ1本で眼鏡にもサングラスにも!調光レンズの魅力と注意点
普段から眼鏡を使用していると、サングラスへのかけかえが面倒くさい……と感じる場面が度々あります。また眼鏡とサングラスを両方持ち歩かなくてはならないとなると、荷物も増えますよね。
そんなときに便利なのが「調光レンズ」です。
調光レンズは、紫外線の量と気温によってレンズの色が変わるという画期的なレンズです。
紫外線の弱い室内などでは透明なレンズですが、屋外などの紫外線が強い場所ではレンズの色が濃くなります。つまりこれ1本で眼鏡とサングラスの両方の役割を果たしてくれるので、かけかえや持ち運びの手間が省けるのです。長時間の外出ではサングラスをかける方も多いでしょうが、調光レンズを使っていれば、わざわざサングラスをかけるのが面倒な短時間の買い物時などにも紫外線カットや眩しさの軽減効果が得られます。
調光レンズは日常生活を送る上ではとても便利なアイテムですが、使用に適さない場面もあります。それはドライブ。レンズが濃い色に変わった場合、透明に戻るまでに時間がかかるため、車を運転中のトンネルの出入りの際は特に危険です。また、車のフロントガラスには紫外線カット効果のあるものが多く、調光レンズの効果が得られない場合があるため注意が必要です。
サングラスに興味はあるけど、眼鏡と使い分けるのは面倒だという方は、ぜひ偏光レンズを試してみてくださいね。
なぜ老眼になるの? 老眼の仕組みと初めての老眼鏡
以下のチェック項目で、当てはまるものはありませんか? それは老眼が始まったサインかもしれません。
□新聞や雑誌をつい離して読んでしまう
□スマートフォンがよく見えないので画面を拡大してしまう
□朝、メイクするときにアイラインが引きにくいときがある
□レストランで、メニュー表がかすんで読めない
老眼とは、年齢とともに起こる現象で、近くが見えにくくなることです。一般的に40歳頃からこの症状が出てくると言われています。
さらに老眼の仕組みについて説明します。眼球の中には水晶体という組織がありますが、この水晶体は、カメラでいうとレンズの役割をしています。近くを見るときは、この水晶体が膨らみ、ピント調節を行ってくれます。この調節を行う筋肉が加齢とともに弱まり、水晶体は徐々に固くなり、調節力が失われていくのです。
調節力の衰えた目で無理に小さな字を読もうとすると、肩こりや頭痛の原因になってしまいます。そこで老眼鏡が1本あると便利です。コンタクトレンズを使っている方は、コンタクトレンズの上からでも老眼鏡をかけることができます。
また、老眼鏡は100円均一などでも購入できますが、顔の大きさや、目と目の距離(PD)は人それぞれ。合わない眼鏡をかけていると、逆に疲れてしまうこともあります。それに加えて、デザインも眼鏡屋の方がおしゃれで自然なものが多いです。初めての老眼鏡は、ぜひ眼鏡店で相談しましょう。
目の日焼けに要注意!サングラスを使うべき理由とは?
日本人の目は欧米人に比べまぶしさを感じにくく、日常的にサングラスを使用している人は多くありません。しかし、日々の紫外線によって目は確実にダメージを受けています。
目に紫外線を受けると角膜炎や白内障、黄斑変性など様々な目の病気を引き起こす原因となります。「今はなんともないから」といって目の紫外線対策を怠っていると、最悪の場合失明する危険もあるのです。
また、目に紫外線が入ることで脳が肌にメラニン出すよう命令を出し、紫外線に当たっていない肌までもが日焼けするという報告もあります。肌に日焼け止めを塗るなどの対策を取っていてもこれでは意味がありませんよね。
そんなとき、目の日焼け対策に欠かせないのがサングラスです。
サングラスには、まぶしさを防ぐだけでなく、目に入る紫外線をカットしたり、ほこりや花粉といったゴミから目を守る効果があります。
ただし、紫外線カットの効果がないサングラスも存在しますので、購入の際には注意しましょう。
一度失った視力は取り戻すことが難しいのが現状です。特に5月〜9月の紫外線の強い季節の野外でのレジャーや畑仕事などでは必ずサングラスを取り入れるようにしましょう。目が健康な内からの対策が重要です。
眼鏡の試着で重要なことは何?眼鏡を試着する時の3つのコツ
眼鏡の試着で重要なことは何?眼鏡を試着する時の3つのコツ
眼鏡を試着する時の3つのコツをご紹介します。
- 瞳の位置を確認する
上下の縦幅があるメガネは、黒目が上下フレームの真ん中よりも少し上の位置になるようにしてください。上下の縦幅が狭めのメガネは、黒目が上下フレームの真ん中にくるようにしてください。
また、レンズの上下左右が余り過ぎるとバランスが悪く「似合わない」眼鏡になってしまうので注意しましょう。
まつ毛や頬がレンズに当たってしまうのが気になる場合は眼鏡店の店員さんに相談して鼻パッドなどを調節してもらうと、まつ毛や頬が気にならずに着用できるようになります。
- いろいろな種類の眼鏡を試着する
眼鏡の試着で重要なのが「様々な色、形、サイズの眼鏡を試着してみること」です。試着するときは、あえていつもは選ばない色や形の眼鏡を選んで試してみましょう。様々な色、形、サイズの眼鏡を試着すると「意外とこの色が似合うかも」、「この形は選んだことがないけど、しっくりくる」という発見があります。
- 全身鏡で確認する
メガネを試着するときには鏡で確認する人がほとんどだと思いますが、全身鏡でも確認している人は少ないかもしれません。顔だけが見える鏡では「瞳と眼鏡」、「顔と眼鏡」のバランスは確認できますが、眼鏡と全身のバランスは確認できません。全身鏡を使って眼鏡と全身のバランスを確認しましょう。
眼鏡の試着をするときには時間に余裕をもってじっくりと試着するのがおすすめですよ。
どんなレンズを選べばいい?眼鏡レンズの種類と選び方
眼鏡のレンズには2種類あるのはご存知でしょうか?この記事では、眼鏡レンズの詳しい種類と特徴、レンズの選び方についてご説明します。
眼鏡レンズの種類と特徴
眼鏡のレンズにはプラスチックレンズとガラスレンズの2種類があります。プラスチックレンズは軽く割れにくく、加工しやすいのが特徴ですが、傷がつきやすく、熱に弱いというデメリットがあります。ガラスレンズはキズや熱に強く、プラスチックレンズよりも長く使うことができますが、ガラス素材のため衝撃に弱く、重いというデメリットがあります。
プラスチックレンズはガラスレンズよりも厚くなるため、度数が強い場合はガラスレンズで眼鏡を作る方がレンズは厚くなりすぎません。ただ、プラスチックレンズには紫外線カット、傷防止コーティングなどコーティング加工がしやすいという特徴があります。
眼鏡レンズの選び方
軽い眼鏡がいい人、スポーツをする人、紫外線カットレンズがいい人は、ガラスレンズより軽く、割れにくいプラスチックレンズを選ぶのがおすすめです。ホコリが多い場所や高温の場所で働く人、サウナで眼鏡をかけたい人、強度の近視の人は、高温に強く、度数が強くてもプラスチックレンズより薄くできるガラスレンズがおすすめです。
2019年7月現在では、プラスチックレンズの汎用の高さから、プラスチックレンズが主流となってきています。
眼鏡レンズの特徴を知って、自分に合った眼鏡レンズを選びましょう。
ドライアイの症状とドライアイ用眼鏡の選び方
ドライアイとは、目を守るための涙の量が減ってしまったり、涙が均等にいきわたらなくなってしまうことを指します。涙が減ってしまうことで目の表面に傷ができてしまうこともあり、重症の場合は眼科での治療が必要になります。ドライアイの原因は、長時間のパソコン作業、スマートフォンの使用、エアコンによる乾燥などがあります。
ドライアイの主な症状には、目の疲れ、目の乾き、目のかすみ、ゴロゴロするなどの不快感などがあり、テレビやパソコン、スマートフォンに集中して瞬きが少なくなると症状がひどくなるとされています。
また、涙の量が少ない状態でコンタクトレンズを使うと、目に傷ができることがあるので、重度のドライアイであれば、下記のような対策メガネを使ってみるのはいかがでしょうか。
ドライアイ対策としては、眼鏡のフレームにウォーターポケットが付いており、水を入れることで目を保湿するタイプがあります。
ウォーターポケットが付いているタイプは、ポケットに水道水を入れるだけなので手軽に使えますが、カルキが残って水垢がついてしまうのでこまめな掃除が必要です。
ドライアイが気になる人は、自分に合ったメガネを試着して自分に合っている対策を選んでくださいね。
眼鏡が壊れたらどうしたらいいの?眼鏡が壊れたときに修理で注意すること
「眼鏡が壊れてしまったけど、修理できるのかな?」、「買ったばかりの眼鏡が壊れてしまったので、修理したい」など眼鏡の修理で悩んでいる人は多いかもしれません。特に、買ったばかりの眼鏡や長年愛用した眼鏡は何とか修理して使い続けたいですよね。眼鏡の壊れ方や壊れた部品によって修理できるかどうかが異なりますが、自己判断では分からないものです。眼鏡が壊れてしまったときに慌てて接着剤を使ったり、曲がっている部分を力任せに戻そうとすると余計に壊れてしまったり、修理できるものも修理不可能になってしまうことがあるので、まずは眼鏡を購入した店舗や最寄りの眼鏡店でみてもらいましょう。
レンズが外れた場合は直すことができます。フチあり眼鏡であれば、レンズが外れた場合の多くはレンズをフレームにはめ込むだけなので簡単に治ります。フレームが上部半分、下部半分のハーフリムという眼鏡の場合はナイロールという糸でレンズが固定されているので、ナイロールを張り替えることができます。
フチが全くない「ツーポイント」と呼ばれる眼鏡はレンズに直接穴をあけてツルなどの部品をつけているので、レンズが割れてしまうと部品を再度取り付けることができないので、新しい眼鏡を購入することになります。レンズに傷がついた場合やレンズ自体が壊れてしまった場合は修理ができないので、レンズ部分を新しく作ることになります。
その他にも故障して修理ができるケースとできないケースがあるので、故障してしまった場合は自分で直そうとせず、眼鏡店に相談するのがおすすめですよ。
眼鏡で目が小さく見えるのはなぜ?目が小さく見えてしまう原因と眼鏡の選び方
「眼鏡をかけると目が小さく見えるのが嫌」気になっている人は多いのではないでしょうか?特に近視が強い人は眼鏡をかけると目が小さく見えてしまいますよね。ですが、コツをつかめば、近視でも目が小さく見えない眼鏡を選ぶことができます。
近視用のレンズは、外側が厚く、中心が薄くなっています。眼鏡をかけたときに目が小さく見えてしまうのは、レンズの薄い部分に光が引っ張られて収縮してしまうからです。近視の度数が強いほど目が小さく見えてしまいます。
目が小さくならない眼鏡選びのコツは、「目とレンズの距離が近い眼鏡を選ぶこと」、「小さなフレームを選ぶこと」、「フレームの色ははっきりした色を選ぶこと」などがあります。目とレンズが離れているほど目が小さく見えてしまうので、眼鏡を実際に試着して目とレンズの距離が近いものを選ぶようにしましょう。また、フレームは小ぶりでラウンド型のものを選ぶと目が小さく見えにくくなります。フレームの色は、黒やネイビー、ブラウン、グリーンなどを選ぶと目の黒目を強調して大きく見せることができますよ。
近視の度数が強いと目が小さく見えてしまうことは避けられませんが、ご紹介した眼鏡の選び方を参考に、目が小さく見えにくい眼鏡を探してみてくださいね。