2017.09.01 HEALTHCARE

20~30代に急増中の「スマホ老眼」とは?

ふと手元や近くを見たときに「ピントが合わない」「かすんだりボヤけたりする」…。
これまで45歳前後がピークと言われていた老眼の初期症状が、近年20~30代の若者世代にも急増中なのだとか。原因は、今やすっかり定着した「スマートフォン」にあるようです。

なぜスマホが老眼の原因に?

ふだん私たちが近くのものを見るとき、毛様体という筋肉で水晶体の厚さを変えてピントを調節しています。
そのとき筋肉(毛様体)は緊張状態にあるため、近くを見続けるほど筋肉は次第に凝り固まった状態に。
近距離で使用し、かつ小さな画面内の文字を凝視するスマートフォンなどは特にピント調節のための筋肉を酷使することになり、ピント調節機能が低下し、目のかすみが起こりやすくなるのです。これがいわゆる「スマホ老眼」。症状は一時的なことが多いですが、放っておくと頭痛や肩こり、全身の倦怠感などさまざまな健康障害につながる可能性もあるため、注意が必要です。

スマホ老眼を防ぐ4つの対策

1.90分に一度は休憩する
休憩は1回10~20分が目安。休憩中はなるべく遠くを見たりして緊張している眼の筋肉を休ませてあげましょう。

2.画面は「暗め」、文字は「大きめ」に設定
明るい画面は鮮やかでキレイですが、眼には大きな負担がかかっています。画面の明るさは「ちょっと暗いかな?」と感じる程度に設定すると、疲労も軽減されます。また、文字は小さいほど画面を凝視してしまう原因になるため、大きめの文字サイズを設定しましょう。

3.まばたきをする
まばたきには、瞳孔の筋緊張を緩和する働きがあります。集中しているときは特にまばたきが減少する傾向にあるので、スマホを使うときは意識してまばたきをしましょう。

4.専用メガネを使う
上下で異なる度数設計で、遠くはクッキリ、近くもラクに見える、調整サポートレンズもあります。
パソコン・スマホをよく使う人には特におすすめです。

おすすめ調整サポートレンズ

Q.調節力サポートレンズの快適な仕組みとは…
A.近くと遠くを視るレンズゾーンを効率よく分ける特殊設計です。

“近くがラクに見える”サポートゾーンと”遠くがハッキリ見える”クリアゾーンの2つのゾーンを設定して、ピントを合わせる目の調節力をサポート。レンズ下方は近くがラクに見えるように作用し、レンズ上方は遠くがよく見えるように作用します。パソコンやスマートフォンを見る頻度が多い30・40代のための調節力サポートレンズです。

スマホを使うのが当たり前の現代人にとって、もはや誰もがなる可能性のある「スマホ老眼」。
だからこそ、適切な対策できちんとしたアイケアを心がけていきましょう。