遠近両用の秘密。なぜ調子の良い人とダメな人がいるの?
皆さん、遠近両用メガネについては疑問に思っていることが沢山ありますよね。メガネを掛けた時の見え方の良し悪しもありますが、メガネの価格の不透明さが一番の疑問のようです。
メガネ一式1万円以下で買える遠近両用メガネと、レンズだけで5万円、8万円の遠近両用レンズ。いったい何が違うの?ということです。
見え方の調子の良し悪しと価格にはある程度の相関性があります。
最初に安い遠近両用レンズですが、安い理由は昔の設計だからです。
〈外面設計レンズ〉と言います。
レンズには外側面と内側面があり、この両面のカーブで度数を作り出すわけです。
昔は、製造技術も低かったので度数設計は外面に施していました。
しかし、技術が進んでくると外面から内面に設計をすることができるようになりました。これは〈内面設計レンズ〉といいます。
外面より内面が優れているのは、設計面が眼に近くなるのでハッキリ見える領域が広くなり、ユレや歪みも減ることです。
全く同一度数の体験用レンズを外面位置で見た場合と内面位置で見た場合の違いです。10%〜20%程度の差が出ますので実際に体験していただくと、その違いがわかります。
さらに上の設計になると〈両面設計レンズ〉となります。
これは製造メーカーによって設計思想が異なりますが、レンズの外面、内面それぞれに意味合いを持たせています。
一つの回答として「価格の違いは設計の差」ということが言えます。
調子の良し悪しもレンズ設計による所は当然あります。
ただし何でもハイスペックで高額なレンズでなければ駄目なのかというとそうではありません。
代表例が、老眼度数が弱い世代の場合です。
遠近両用の問題は、遠くを見る度数と手元を見る老眼度数の差にあります。
初期老眼段階であれば、その差は少ないので外面設計レンズでも充分に使えるケースが多くあります。
老眼度数が弱い世代では廉価な外面レンズでもよいので、まずは早い時期から遠近両用メガネを始めることをおすすめします。
次いで、度数が強くなってきたら内面設計や両面設計へのステップアップが理想的となります。
遠近両用メガネは老眼度数が強くなれば違和感も増すので、慣れるのに苦労をしてしまいます。まずは掛け始めることです。
遠近両用レンズ装用は早い時期にスタートしましょう。
メガネのウインク函南店