知っているようで知らないレンズの「クラック」
メガネを落としたりといった特に身に覚えがないのに、レンズの表面に細かいキズがついていたという経験はないでしょうか。 はじめは拭けば取れると思っていても拭き取れない…一体なぜ?と思った方も多いはず。
■レンズを劣化させる「クラック」とは
レンズの表面にできた細かい傷のようなもの。これは主にレンズのコーティングにひび割れが生じる「クラック」と呼ばれる症状です。
ガラスや道路の表面にできたひび割れをイメージして頂けると分かりやすいと思います。 メガネレンズの寿命は平均で2~3年と云われ、経年使用による色褪せや傷の他、この “クラック” が劣化の原因となっています。
■どんな状況でクラックができてしまうのか
レンズは熱に弱く、約60度以上のところに長時間あると膨張してしまいます。 レンズ自体は膨張しても表面のレンズコートは膨張しないので、その差でひび(クラック)が生じてしまうのです。
そして、一度、起きたクラックは元に戻ることはありません。 レンズ自体は膨張しても表面のレンズコートは膨張しないので、その差でひび(クラック)が生じてしまうのです。
そして、一度、きたクラックは元に戻ることはありません。炎天下や、高温になった車内に置きっぱなしにする,メガネを掛けたままサウナに入る。
ドライヤーを使用するなど熱ダメージからは避けるようにしましょう。 また、熱だけではなく、以下のような事でもクラックが入ってしまうケースがあります。
・床にメガネを落としたり、ぶつけたりする
・メガネを無理に収納したり、重い物をメガネの上に載せる
・粗い布を使用したり、ゴシゴシ強い力で拭いてしまうなど…
クラックだけでなく、コーティング剥がれの原因にもなるキズが増えてしまうので注意が必要です。
■「クラック」が起きてしまったら
レンズ表面にクラックや傷ができると、レンズが茶色かかったように見え、見た目にも 影響してしまいます。また、紫外線カットやオプションで付けたくもり止めなどの特殊なコーティングなどの効果が薄れてしまうことも。クラックが入ってしまった時はお早めにレンズの交換をおススメします。
■レンズを長持ちさせるために
そもそも、レンズは傷つきやすいので、十分注意して取り扱うことが大切です。 レンズを清潔に保つことも重要ですが、クリーニングの際は適切な方法で行ってください。
※メガネのクリーニングについては別の記事でもご紹介しています。 9/7はクリーナーの日!プロが教えるメガネをキレイに保つお手入れ方法 – メガネ& – MEGANE& (meganeand.jp)
日常的な点検や、クリーニングの際に、亀裂や傷を見つけた場合は早めに修理または交換がおすすめです。
経年劣化による傷、クラックは予期せず起きることも多いので、正しい取扱い方や使用方法など、普段からできる対策としてリスクを最小限に抑えるようにしましょう。
クラックかなと思ったら、まずはお近くのウインクチェーンのお店にご相談ください。