国産メガネは何がすごいの?
『日本産のメガネがおススメ』ってよく聞くけれど、実際、何がそんなに良いのかわからない…。また、何を選べばいいのか迷ってしまう…。そんなよくある疑問を、今回はご紹介いたします。
「海外ブランドと日本産(国産)ブランドの違いって?」「高級メガネは何が違う?」など、国産メガネを選ぶ上で知っておいてほしいことについても解説。顔の中心にくる大事なアイテムなので、この機会にぜひ知っておきましょう!
■国産メガネ「鯖江」について
まずは国産メガネについてお話ししましょう。眼鏡の名産地は福井県の鯖江市にあります。
日本で生産されるメガネの9割は鯖江で作られている事から「眼鏡の聖地」と言われ、イタリア、中国に並んで世界三大眼鏡産地とも呼ばれています。鯖江ではグループごとに分担して眼鏡のパーツが作られ、丁番(つるを開閉する繋ぎのパーツ)やフレームの “磨き” に特化した職人が多く、分業体制による1つ1つの工程に伝統的 且つ丁寧な職人技が用いられています。職人ならではの心配りが見られる、精巧さが世界から評価されているのです。
■海外・国産ブランドって何が違うの?
「海外ブランド」や「国産ブランド」などメガネ屋さんに行くとPOPやタペストリーなどを目にすることが多いかと思います。何が違うのか疑問に思ったことはないでしょうか。
まずひとつに鼻を支える部分の大きさが違います。アジア人は欧米人に比べると鼻が低めと言われ、メガネが下がりやすいため目の位置に対してズレが生じてしまい、見え方や見栄えが悪くなります。メガネがずり落ちないようにアジア人は大きめの鼻パッド、対して欧米人は小さめの鼻パッドが用いられています。
また丸みのある日本人の顔に合うよう、フロントのカーブが緩やかなのもフィット感が良い国産の特徴です。
このように掛け心地の他、先に述べたような職人による丁寧な仕事によって生まれる製品の丈夫さや質の良さは国産ブランドが海外からも評価されている点と言えるでしょう。
■国産メガネ、価格の違いはなに?
海外ブランドと国産ブランドの掛け心地の違いは前述の通りですが、同じ国産ブランドでも、手軽に購入できるもの~高額なものまで、その価格は様々です。
価格の違いは何なのか。それは同じ国産であっても、素材そのものの違いや、軽量化、パーツの “磨き” によって生まれる仕上がりの良さや壊れにくさなど、沢山のポイントがあります。
例えば、フロントパーツとテンプル部分をつなぐ丁番と呼ばれる部分。何度も開閉するこの部分は負担がかかるため、削りと磨きによって強度に差が出てくる大事なパーツです。
丁番の磨きには熟練の技術が必要。この“磨き” で長持ちするかどうかが変わってくるといえばもうお解りですね。
メガネには1つ1つのパーツに職人のこだわりや技術がつまっています。
軽さを追求した素材を使用したり、究極のフィット感にこだわった設計やデザインの違い、そして製造過程でかけられる長い時間や手間と暇。
これが国産ブランドの中でも高級メガネと言われる違いです。
価格の違いをじっくりお店で聞いてみるのも面白いですよ。ぜひ、一度お試しください。