熱に注意!メガネレンズのクラック(ひび割れ)は元に戻らない?
メガネを使用していて何かにぶつけてしまったときや誤って落としてしまった時、レンズに傷が入ってしまったことがある方は多いと思います。
しかし全く身に覚えがないのにレンズの表面に細かい傷のようなものが入ってしまったことはありませんか?
初めは汚れかなと思ってメガネ拭きで拭いてはみたものの全く落ちない…。
よく見ると波状に細かい線が入っている!?
一体これはなんでしょうか?
プラスチックレンズは熱に弱い?
これはプラスチックレンズの「クラック」というひび割れです。
熱のかかり過ぎが原因で起こります。
ガラスのレンズに比べてプラスチックレンズは、軽くて割れにくく、安全性が高いため、ほとんど(約90%以上)の方がプラスチックレンズを使用しています。
ただし、プラスチックレンズは熱に弱く、耐えられる温度は大体60℃まで。
それを超えるとレンズが膨張して(ふくらんで)しまいます。
しかし、レンズの表面に施されている反射防止コートや撥水コートは膨張しない素材です。そこでプラスチックレンズの膨張にコーティングが引っ張られてひび(クラック)が入ってしまいます。そうなったら元に戻すことができません。
温泉やサウナにメガネはNGです!
よくサウナに行くとメガネかけて入っている人を見かけますが、普通の遠赤外線サウナって80~90℃くらいですよね。
先に書きましたがプラスチックレンズの耐久温度は大体60℃…。
サウナや温泉に入るときはメガネは絶対NGです。
レンズを長持ちさせるためにも、しっかりメガネを外すことをお勧めします。
ただ、どうしてもメガネが必要な場合、「温泉専用メガネ」も手頃な価格で市販されていますし、ご自分で以前使っていた古いメガネで代用するのも一つの方法です。
レンズを長持ちさせるためには。
もし、レンズにクラックが入ってしまったら、レンズ交換が必要となります。
お風呂やサウナに限らず、炎天下の車の中やドライヤーなどの熱にも注意しましょう!日頃から取り扱いに注意してメガネレンズを長持ちさせましょう。